ART BOOK FAIR


03 札幌市図書・情報館

札幌市中央区北1条西1丁目
札幌市民交流プラザ1・2階
TEL:011-208-1113
URL:https://www.sapporo-community-plaza.jp/library.html

札幌市図書・情報館 アート担当

図書・情報館ARTエリアでは、アートにより親しんでもらうための展示を定期的に行っています。
今回の展示では、札幌でも公演されるオペラ「魔笛」をピックアップ!
最新の映像技術を駆使した、迫力ある演出が話題となっています。
公演に際して、オペラの理解が深まる本のほか、舞台をつくる人たちの本、
原作の不思議な世界観を少しでも感じられる本などをご用意しました。
異なる角度から見たそれぞれのストーリーをお楽しみください。


札幌市民交流プラザにある「札幌市図書・情報館」の2階で「アートブックフェア」が開催されています。


今年は、11月6日(土)に同施設内の札幌文化芸術劇場 hitaruで行われたオペラ「モーツァルト『魔笛』」をピックアップし、司書の皆さんが選んだ関連本を紹介しています。


「モーツァルト『魔笛』」の公演を見た方も、見ていない方も楽しめる本が並んでいます。是非お手に取ってご覧ください。


★上を向いて生きる
著者:宮本亞門


今回行われた公演は、宮本亞門さんの演出によるもの。主人公がゲームの世界に迷い込むという斬新な設定、プロジェクション・マッピングを駆使した最新の演出などで話題を呼んでいます。

病気や家族とのかかわりなど、様々な困難を経験した宮本亞門さんのエッセイ。モーツァルトと魔笛の関係性にも触れられています。

★オペラ・ギャラリー50

有名オペラ50選のストーリーや、登場人物、盛り上がりポイント、相関図などがイラストで紹介されています。もちろん「魔笛」の見どころも掲載されています。イラストを描いているのは朝倉めぐみさん。華麗なオペラの世界観と朝倉さんのイラストがぴったり!ユーモアある解説も読みやすく、オペラの入門書としても、イラスト集としても、とても読みやすい1冊です。


★響きをみがく 音響設計家 豊田泰久の仕事
著者:石合 力

世界的音響設計家の豊田泰久さんは、札幌コンサートホールKitaraの音響設計も担当しました。本の中では、手掛けた世界有数のコンサートホールやエピソードが紹介され、クラシック界の巨匠たちが豊田さんに寄せる絶大な信頼の厚さもうかがえます。

現代屈指の指揮者 ワレリー・ゲルギエフさんは「彼が設計した札幌のキタラホールは、音響のいい日本のコンサートホールの中でも最大の発見だった。まさに魔法の音響効果だった。」と高く評価しています。指揮者、演奏者たちからもKitaraの音響は素晴らしいという声は1997年のオープン時から聞かれ、札幌の自慢の施設と言ってよいでしょう。芸術の秋は、地元の素晴らしいコンサートホールに是非行ってみませんか。

★オペラの未来
著者:ミヒャエル・ハンペ

オペラ演出家のミヒャエル・ハンペさんの2000年に出版された「劇場のすべて」と2015年に出版された「劇場について」の訳本。日本のオペラ界の未来のために、特に有用と思われる章が1冊にまとめられています。劇場の歴史、作品の解釈、オペラの資金調達の歴史など、内容はかなり本格的。オペラ演出への熱い想いが伝わる1冊です。

★ミヒャエル・ゾーヴァの仕事
著者:ミヒャエル・ゾーヴァ

ドイツの画家・イラストレーターのミヒャエル・ゾーヴァさんの作品や仕事を紹介する1冊。動物や風刺が盛り込まれた絵で知られ、映画「アメリ」の中にも空想的な絵やランプが登場しています。これまでの仕事や、日本や世界でも人気のポストカードを販売するまでのエピソードなどをご本人が語っています。フランクフルトのオペラ座で担当した「魔笛」の舞台美術のウラ話なども紹介されています。

「アートブックフェア」コーナーでは、二期会オペラの情報誌「二期会通信TOKYO NIKIKAI Opera」最新号の配布や、「魔笛」の舞台写真なども展示されています。

さっぽろアートステージのパンフレットも是非お持ちください。

平日は夜21時まで開館している街中の図書館。地下鉄大通駅と直結なのも便利。ゆったり本を読めるスペースがたくさんありますので、お仕事帰りにも是非立ち寄ってみてください。

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