04 札幌市中央図書館
札幌市中央区南22条西13丁目1番1号
TEL:011-512-7320
URL:http://www.city.sapporo.jp/toshokan/sisetu/chuo/chuo.html
中央図書館の今年のテーマは
「こわい絵」
としました。
日本の地獄絵図から西洋の宗教画、
果ては現代アートまで、「恐怖」とアートは相性バッチリ。 一目でゾクリと来るような絵、
じっくり意味を読み解くとこわい絵、
さまざまご用意いたしました。
中央図書館85万冊の中から選りすぐったアートブックたち、今年もお楽しみください。
札幌市中央図書館では、1階で「アートブックフェア」を開催中です。
今年は「こわい絵」をテーマに、司書の皆さんが85万冊の蔵書の中から選りすぐった本を紹介しています。一目でゾクリと来るような絵、じっくり意味を読み解くとこわい絵などが並んでいます!
その中から、こちらの4冊をピックアップしてご紹介します。
「こわい絵」は何を訴えるのか。おそるおそる、かもしれませんが、ぜひご覧になってみてください。
★デーモンの画家ミハイル・ヴルーベリその生涯と19世紀末ロシア
著者:植田 樹
帝政ロシア末期の天才画家ミハイル・ヴルーベリの、日本初の本格的な評伝。波乱の生涯と主要な作品を解説しています。「デーモン」シリーズや、表紙の「白鳥の王女」も有名な絵の一つ。白鳥の王女の目は何かを訴えているようで、怖くありませんか…?
★囚人番号432 マリアン・コウォジェイ画集―アウシュヴィッツからの生還
著者:マリアン・コウォジェイ(画・文)、中丸 弘子 ・グリンバーグ治子 (編集)
実際にアウシュヴィッツに収監されていたマリアン・コウォジェイさんが、収容所での体験を描いた画集です。過酷な収容所生活や、拷問など凄惨な絵が多いですが、「悲劇を繰り返さないために、後世に伝えていかなければならない《こわい絵》としてこの本を紹介したい」と、司書さんのコメント。歴史を伝えて、残してくれるのもアート。怖い絵ばかりですが、引き込まれる線画の作品たちです。
★不幸な子供
著者:エドワード・ゴーリー
エドワード・ゴーリーさんはアメリカの絵本作家。暴力的で不条理なシーンが含まれるなど、絵本のイメージを覆す作品を発表しています。この「不幸な子供」も残酷なストーリーですが、繊細な線描には惹きつけられます。
★おろろんおろろん
著者:石黒 亜矢子
絵本作家・石黒 亜矢子さんによる、可愛いらしい妖怪絵本。子供の妖怪たちはとても可愛い!可愛い妖怪も、大人になったらどんな怖い妖怪になるのでしょう?気になったら図書館で妖怪の本を探してみるのもおすすめです。
これら4冊は、アートブックフェア期間中の12月7日(火)までは閲覧のみとなります。他の「こわい絵」をテーマにした本は貸出可能です。
とても人気で、どんどんと貸し出されているそうですよ。怖いもの見たさで手に取ってみると、意外とハマってしまう方が多いのかも?!
エドワード ゴーリーさんのインタビューや絵本や、レオナルドダヴィンチやダリの本、不思議な世界観のイラストなどなど、中央図書館選りすぐりのアートブックたち、ぜひご覧ください。
札幌市中央図書館1階展示室では、12月7日(火)まで「新聞に見る北海道アラカルト」展も開催中で、主に2000年以降に発行された、オリンピック、災害、新幹線などの号外やグッズの展示も行っています。
札幌で出土した土偶や遺跡分布図などを展示する「埋蔵文化財展示室」や、「元気カフェ」も併設されています。
市電「中央図書館前」で下車するとすぐ目の前。お出かけスポットとしてもすすめです!