ART STREET


University Student ART Competition作品紹介

University Student ART Competitionでは、道内の美術系大学6校から選抜された学生の作品を紹介し、優秀作品を決定します。

<参加学校及び作品>

東海大学
「ゾウのウソ」星野聖、加藤櫻、萩原誓哉のユニット
作品タイトル「そうぞう、想像、創造」
素材 スタイロフォーム、粘土、木材、段ボール、新聞紙、ボンド、ペンキ、アクリル絵の具、毛糸、布、ネット、グルーガンなど

周りから見られている表側の自分と中身となる内側の自分は異なっているように感じる。その二面性に葛藤し、脳を使い思考する。思考はものをつくる上で必要不可欠で基盤となる過程だ。なにかを想像し、創造する。これは私たちが感じる二面性を脳の形でアウトプットした作品である。
デザインは人に合わせることであり、アートは自分を表現することだと仮定するならば、デザインをする私は自分を押し殺していて、アートな表現が本 当の自分であるのか、はたまたどちらの自分も本当なのだろうか。それは、よくわからない。デザインを学ぶ私たちがものづくりをする上で感じる今の 葛藤をビジュアライズした。

 

北海道教育大学 鈴木隆司
作品タイトル「ourney telescope」
作品素材 ミクストメディア、モニター、メディアプレーヤー

遠くにいる君に会いたいと思い、旅に出ました。
君はずっと待ち続けてくれる。あとすこし。
たとえ会えなかったとしても、この望遠鏡で君を見守りつづけたい。

 

札幌市立大学
「アトリエイト」宮澤なな、杉村梨々花、佐藤芹菜、古城花奈、田作利菜、小池花音、曽我采加、辻山姫子
8名のユニット
作品タイトル「覗声」
素材 スチレンボード、ボール紙、プラ板、木材、写真、ペイント塗料、LEDライト

“応援とはなんなのか”
世間にありふれた『応援』という言葉を追求し、改めてその存在を考え直すことを目的とした作品。
応援される側やする側に正解はない。『応援』の光と影、すなわち応援によるポジティブな面とネガティブな面を表現し、見た人に『応援』とは何かを考えさせ応援してきたものもされたことも異なる私たち8人の想いを表現する。

 

札幌大谷大学 平井柊哉
作品タイトル「grid: SAPPORO」
素材 キャンバス、アクリル絵の具、水性マーカー

札幌の碁盤の目は、透視図法を始めとした作品制作の根拠となってくれた。風景は天候や時の変化といった外的な要因だけではなく、見た人によってその姿を変える。それは個人の感情や知識、経験などの内的な要因からなる、感覚の差によるものだ。写真作品が撮影者の視点や視野をあらわすように、風景画は私の感じた感覚を色や線を通して自由にあらわす。また風景はその土地の地理的特性、歴史、政治、そして経済的事情などの影響を受けながら、権力者や市民の趣向や想いを反映する。風景を見直すことで自分と街との距離感や、普段認識することができない自分自身とその母体のルーツを客観的にみることができるかもしれない。

 

星槎道都大学 金川太一
作品タイトル「Down Hill」
素材 スチレンボード、アクリル絵の具、粘土

下り坂というのは”ネガティブ”なイメージや、”終わりが近づいている”ような表現として使われがちですが、上り坂のほうがきついし、下り坂は自動で進んでくれるので自分はラッキーに感じます。
そして自分は下り坂を歩いているとき、思い出に浸りがちです。下り坂の麓の景色と共に自分が考えていることを楽しみます。僕の小学校も高い山の上にありました。そんな楽しいような切ないような下り坂を表現したいと思いました。

 

北翔大学 塚本洵子
作品タイトル「ほしいもの」
素材 ダンボール、スタイロフォーム、木材

夏休み中遊びとバイトに明け暮れる毎日、ふと、一人で過ごしたときにむなしくなり、その正体を探した。子供ころの抱いていた純粋さや感情を今は失っている気がした。
解決したい。
子供のころもっていた後先のことを考えず、ものごとを楽しむ気持ちを取り戻したい。そんな気持ちで子供の頃に大切だったものをポケットの外に落とし、中にはいまの自分に必要なものが詰まっている。

University Student ART Competitionの作品は、sitatte sapporoのステップガーデンにも展示されています。次回はステップガーデンの作品を紹介します。

Category: ART STREET 

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