キッズアートフェス


  • 展示会場
    札幌市民交流プラザ
    1階 SCARTSモールA・B
    1階 SCARTSコート
  • 展示期間
    11月7日(月)~11月23日(水・祝)
    10:00-19:00(最終日は17:00迄)
    休館日:11.9(水)

キッズアートフェス

札幌市は、2013年11月から、ユネスコ創造都市ネットワークにメディアアーツ(※)分野で加盟しています。
また、2024年1月から2月にかけて6年半ぶりに開催される札幌国際芸術祭においても、
メディアアーツを軸とした展示等を行うことから、今年のキッズアートフェスでは、
メディアアーツのひとつであるデジタルアートを通して育む子どもたちの創造性をテーマとしました。
コロナ禍でソーシャルディスタンスを守りながら行った少人数制のワークショップや、
Zoomによるオンラインワークショップ、さらに事前の作品募集などで、
子どもたちが自由な創造性を発揮した成果を札幌市民交流プラザに展示します。
5組のアーティストが子どもたちと一緒に制作したさまざまな作品をお楽しみください。
(※)デジタル技術などを用いた新しい芸術表現を指します


【展示1】
子どもたちとアーティストが一緒につくる大きな人型オブジェ!
アーティスト:祭太郎

会場
札幌市民交流プラザ1階 SCARTSモールA・B

事前に子どもたちから寄せられた笑い顔、怖がる顔、怒った顔、泣いた顔、考える顔の絵を、
札幌の名物アーティスト祭太郎さんが制作する大きな立体に貼り、
子どもたちとコラボしたユニークな5つの人型オブジェを登場させます!
また人型オブジェの中心では祭太郎によるオリジナルプロレスリングと表情豊かな小さな張り子が子どもたちを迎えます。

祭太郎 プロフィール
1998年公共の路上で突然一人で受け身をとる身体パフォーマンスを始める。背中の痛みをこらえて早24年! 石狩で開催されるRISING SUN ROCK FESTIVAL in EZOで名前も全国区となり、気が付けばNHKにも紹介される名物男。うさ耳とタイツスタイルのコスチュームとともに繰り広げられる口上パフォーマンスは老若男女問わず人気がある。実は美術家としても活躍しており、北海道立近代美術館、上海で行われた日中の現代美術交流展、横浜トリエンナーレ特別連携プログラムなどにも出品している。
週末には来場している子どもたちに向けたパフォーマンスを行います。
会場に来ている子どもたち、保護者の方に絵ハガキを描いてもらえるように促す口上パフォーマンスです。
[ パフォーマンスの日程 ]
11月5日、6日、13日、16日で時間帯は14:30から15分~20分程度。

【展示2】
子どもたちが描く見えない風の絵から生まれた映像作品!
アーティスト:石田 勝也

会場
札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート

環境を芸術表現として扱う石田勝也さんを講師に迎え、オンラインと対面形式による2つのワークショップを開催しました。
このワークショップでは遠方に設置された風力計から作り出される音を聞きながら、子どもたちにその場所で吹いている風を想像し、
自由な発想で絵を描いてもらいました。描かれた絵は、石田勝也さんが制作するプログラムによって新しい映像作品として生まれ変わります。展覧会ではこの映像作品とともに子どもたちが描いた絵も会場内に展示します。

石田 勝也 プロフィール
1970年愛知生まれ。室蘭工業大学建設システム工学科修了。環境情報と音響映像コンテンツを使用した創造的空間の構築が研究テーマ。さまざまなメディアを使用し、イベントでの映像演出、街づくりの企画などのコンテンツ制作やディレクターとして様々なプロジェクトに携わる。2014年に作品「Heart☆Full」をBains numeriques(フランス)にて発表。札幌国際芸術祭2014にテクニカルスタッフとして参加後、SIAFラボメンバーの一人として活動を継続。現在、札幌市立大学デザイン学部人間空間デザインコース講師。

【展示3】
子どもたちのプログラミングで札幌のまちにカラフルな雪が降る!
アーティスト:吉岡 純希

会場
札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート

看護師の経験をもとに、病院でのデジタルアートをはじめとしたメディアアーツに取り組む吉岡純希さんを講師に迎え、
オンラインワークショップを開催しました。子どもたちはブロックをつなげるプログラミング言語(cables.gl)を学び、
カラフルな「雪」を降らせるデジタルアートの開発に挑戦しました。会場では、札幌のまちを背景に、数や色を自由に変えられる「雪」が降るデジタルアートが登場します。また会場には、吉岡純希さんが病院で展示した体験型のデジタルアートも登場します。

吉岡 純希 プロフィール
1989年札幌生まれ。集中治療室や在宅での看護師の経験をもとにテクノロジーの医療現場への応用を目指す。病院でのデジタルアートのプロジェクトである"Digital Hospital Art"の実践、看護と3Dプリントの研究"FabNurse Porject"へ参画。研究成果を社会へ実装するため、"株式会社NODE MEDICAL"を設立。

【展示4】
子どもたちが炎をイメージして制作したコマ撮りアニメーション!
アーティスト:row&row(アーティストユニット Boat ZHANG+小林耕二郎)

会場
札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート

国内外で活躍するアーティストユニットのrow&row を講師に迎え、子どもたちとのデジタルワークショップを開催しました。
子どもたちはrow&rowから聞いた炎についての解説をヒントに、上や横に向かっていく火のイメージを形にして、
ユニークな発想のストップモーションアニメーションを制作しました。また会場にはrow&rowの作品も展示します。

row&row(アーティストユニット Boat ZHANG+小林耕二郎)
プロフィール
2018年「Bubble Night / Fine Art」(dePot、上海)、2020年「一天世界」(上海当代芸術博物館 PSA、上海)、「北海道151年のヴンダーカンマー」(北海道立近代美術館、札幌)、2022年「対馬アートファンタジア2020-21」(対馬アートセンター、対馬2022)「Talk To」(榕异美術館、上海2022)、2022年「Drawing Law in the Anthropo-cene」(Université de Lyon、リオン)などに出展。
「さようなら、オリンピック」2020
「万国食べよう」2020
榕异美術館、上海2022

【展示5】
子どもたちの顔が3D彫刻になっちゃった!
アーティスト:佐藤 壮馬

会場
札幌市民交流プラザ1階 SCARTSコート

国内外で活躍し、3D彫刻で知られるアーティスト佐藤壮馬さんを講師に迎え、子どもたちの顔を実際に3Dスキャナーでスキャンして、オリジナルの顔の彫刻を作るワークショップを開催しました。子どもたちの顔はどんどん大人へと変化してゆきます。
そんな子どもたちの今をユニークな3D彫刻として残した作品を会場に展示します。
また会場では佐藤壮馬さん本人の作品も見ることができます。

佐藤 壮馬 プロフィール
2011年からロンドン大学 UCL 人文科学、建築学部建築学科に在籍。その後2014-2020年にはScanLAB Projects(ロンドン)に参加し、3Dスキャンなどを中心としたメディアアートをロンドンで発表。2020年に帰国し第23回 文化庁メディア芸術祭 アート部門 審査委員会推薦作品に選ばれるなどメディアアートを中心に活動する。