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さっぽろアートステージ舞台芸術部門の「札幌劇場祭Theater Go Round 2007」は、札幌劇場連絡会に参加する8劇場が企画を競い合い、質の高い舞台芸術を提供していこうと、昨年からはじまった企画です。
2年目の今年は、道外から北九州の「飛ぶ劇場」や新潟に拠点を置く「Noism07」、海外から韓国・ソウルの「劇団・青羽(チョンウ)」といった3つのカンパニーを招聘、さらには札幌圏内の大学演劇部やサークルが2チームに分かれてオリジナル作品を上演する「さっぽろ学生演劇祭」を行うなど、新たな試みにも挑戦し、大きな成果をあげた年となりました。
演劇専用小劇場BLOCHでは独自の企画として「ひとり芝居祭」を行ったほか、若手劇団が新鮮な舞台を見せてくれました。シアターZOOには、韓国で最も権威のあるソウル演劇祭で大賞・戯曲賞・演出賞を総なめにした劇団青羽が登場。札幌市教育文化会館では昨年に引き続き「さっぽろオペラ祭」を開催したほか、日本のコンテンポラリーダンス界をリードする金森穣率いるダンスカンパニー「Noism07」が登場。こぐま座・やまびこ座では、子供たちを対象とした人形劇や児童劇、ミュージカルが行われました。サンピアザ劇場は「さっぽろ学生演劇祭」などを開催。コンカリーニョ・PATOSでは、4劇団が中島みゆきの楽曲をモチーフに新作を競い合う「遊戯祭」が行われました。 |
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今回「札幌劇場祭Theater Go Round 2007」に参加した40作品のうち28作品が昨年設置された「ライフコート札幌舞台芸術賞」にエントリー。同賞は札幌劇場祭参加作品の中から特に優れた作品に与えられるもので、今年は演劇を対象とした演劇大賞と、演劇はもちろんその他のジャンルや劇場の企画等を対象とした特別賞が設定されました。
12月8日(土)に行われた審査の結果、演劇大賞はサンピアザ劇場で上演された11★9(イレブンナイン)の「あっちこっち佐藤さん」(脚色:11★9、演出:納谷真大)に決定!また、特別賞には韓国の劇団青羽(チョンウ)の「足跡のなかで」(作:コ・ヨクノ、演出:キム・ガンボ)と札幌オペラスタジオの「秘密の結婚」(作曲:チマローザ、演出:松本重孝)が選出されました。
11★9(イレブンナイン)の「あっちこっち佐藤さん」は、イギリスの劇作家レイ・クーニーの「ラン・フォー・ユア・ワイフ」が原作。スピーディーで切れ味の良い台詞と動き、安定感のある演技、舞台セットを含めた巧みな演出が高い評価を獲得。シアターZOOで上演された劇団TPSの「西線11条のアリア」と最後まで争いましたが、今回はコメディーという道内では比較的上演される機会の少ないジャンルの作品が最終的に大賞を受賞することとなりました。
特別賞の劇団青羽(チョンウ)「足跡のなかで」は、字幕公演によるハンデキャップがあったものの、その芸術性の高さが評価されました。また、札幌オペラスタジオの「秘密の結婚」は、14脚のイスと1個のテーブルだけのきわめてシンプルな舞台装置を使い、観客の想像力も十分に計算に入れた巧みな演出で、上質で楽しめるオペラを上演したところが評価されました。 |
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12月9日(日)に札幌市教育文化会館で「さっぽろオペラ祭フィナーレコンサート」が行われ、その中で「ライフコート札幌舞台芸術賞授賞式」が行われました。式では札幌劇場連絡会・平田修二会長より、受賞団体へ賞状、特別協賛スポンサーである株式会社ライフコート取締役常務執行役員管理本部長・吉田敏浩氏よりトロフィーと副賞の授与が行われました。
また、各受賞団体からのメッセージでは、11★9の代表・納谷真大さんが「芝居は競うものではないが、何らかの評価をいただいたことはとても嬉しい。この賞を受けたからには、それに恥じぬ作品を作り続けなければいけない」と喜びの声を聞かせてくれました。
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参加劇場 |
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演劇専用小劇場 BLOCH
札幌市中央区北3条東5丁目 岩佐ビル1F |
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扇谷記念スタジオ シアターZOO
札幌市中央区南11条西1丁目 ファミール中島公園B1 |
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札幌市教育文化会館
札幌市中央区北1条西13丁目 |
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札幌市こども人形劇場こぐま座
札幌市中央区中島公園1番1号 中島公園内 |
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札幌市こどもの劇場やまびこ座
札幌市東区北27条東15丁目 |
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サンピアザ劇場
札幌市厚別区厚別中央2条5丁目7番5号 |
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生活支援型文化施設 コンカリーニョ
札幌市西区八軒1条西1丁目 ザ・タワープレイス1F |
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ターミナルプラザことに PATOS
札幌市西区琴似1条4丁目 |
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