ART STREET


美術展 まなざしのスキップ作品紹介4

札幌市民交流プラザでは、7名のアーティストの作品が展示されていますが、
その中から、SCARTSモールABに作品が展示されている山﨑愛彦さん、鈴木淳
さんの作品を紹介いたします。

◎山﨑愛彦さんの作品
インドアプランツとインドア
1900×2600mmと1600mm×1300mmの2枚
キャンパスに油彩、アクリル/2019

こちら側には、植物の絵があります。壁の向こう側の面も、まわってみてく
ださい。あるいは、向こう側を見てからこちら側を見る方もいらっしゃると
思います。こちら側の絵は、裏面の絵の中に含まれ、またそれを見る私自身
も、絵に含まれてしまっているようです。会場と絵とが入れ子構造のように
なり、繋がっていきます。
作品を制作するとき、山崎はまず様々なイメージ(写真であったり、ネット
からのイメージであったり、さまざまなものがあります)を組み合わせ、構
成してからキャンパスへの制作を始めます。そして、塗り残しや線描き部分
を残した状態で、制作を止めます。そうすることによって、見る人と作品と
の間で、絵画は完成するであろう「予感」として立ち現れます。完成するこ
とのない絵画は、見る人ごとの想像力によって補完され、それぞれが異なる
ものとして認識されるのです。山崎は絵画表現において、見ることと見ない
こと、見て想像することについて、考察を重ねながら実験を続けています。

◎鈴木淳さんの作品
札幌、調整中
ミクストメディア/2019

鈴木の作品には、いつも日常や認識への問いかけががあります。現在1000
作を超えるビデオシリーズ「だけなんなん/so what?」(北九州弁で「だか
ら、どうしたの?」という意味)は、日常風景を切り取ったビデオ作品に独
特タイトルをつけることで、意味をズラし、風景を変え、日常と自分との関
係性を考えさせてくれます。「もの、かたる」で樺太についての古い文献に
インタビューをする大学教授や、発電所とは真逆の行為を可視化した「逆発
電所」など、その作品はおかしみとアイロニーに富んでいます。

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