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MARUZEN & ジュンク堂書店 札幌店

地下鉄「大通駅」直結の丸井今井南館にある
「MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店」地下2階、芸能・演劇・映画・楽譜の
棚近くにアートブックフェアのコーナーがあります。

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今年のセレクトはこの4冊!

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★「この絵、どこがすごいの?」
著者:佐藤晃子

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この本のタイトル「この絵、どこがすごいの?」
・・・同じ事を思った経験ありませんか?

「名画」とされているものには、美術史の流れを変えた技法や、
斬新な点、などその理由があるものです。

表紙にもなっているボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」。
そもそのこの人たちは誰?

レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」は、輪郭を描かない技法が用いられています。なぜ?

など色々な謎や作者について紹介されています。

また、日本の作品も紹介されています。
俵屋宗達「風神雷神図屏風」では、
なぜ風神と雷神は緑と白なのか??
そういえば、そうですよね。

このように、気になる疑問を解決しながら、
絵画を学べる1冊になっています。

★「マンガと音楽の甘い関係」
著者:高野麻衣

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そういえばマンガって、色々な場面で
音楽を奏でるシーンがあったり、楽器が得意な登場人物が出てきたり、
心情を表したり大事な場面で音楽が流れていたりしますよね。
楽器を弾ける登場人物はだいたいカッコいい、憧れの人として描かれていたり。。。

作者の高野さんは、特に少女マンガの中の宮廷や王子様に憧れをもつ中で、
それと一緒に奏でられる音楽に興味をもち、マンガが教えてくれる音楽に魅せられたようです。
そして「音楽を描く」という主題でこの本を書いたそうです。

目に見えない音楽を描くマンガ家たちの絵を分析し、
そのシーンに込められた思いを伝えてくれています。

例えば、不朽の名作「タッチ」。
双子の達也・和也と、浅倉南が登場するあのマンガです。
アニメにもなったので、知っている方は多いと思います。
ただの青春野球マンガではない思わぬ展開がありましたね。
誰もが印象に残っている場面があると思います。
そう、弟の和也が不慮の事故で亡くなってしまいます。あの展開はショックでした・・・

3人が共同で勉強していた部屋では、
弟・和也がよくクラシック音楽をかけていました。
それを「どこがいいんだ?」とうるさがっていた兄の達也。
なのに達也がそのレコードをかける場面があります。
そのシーンの意味。そして何故その音楽だったのか。
このシーンに繋がるまでのマンガ家のいろいろな描写と、
登場人物の心理を高野さんが丁寧に紹介していくれています。

ついついマンガは、その心理まで深く考えずに
読み流してしまうものですが、
もう一度マンガを読み直したい!と思わせるようなマンガの中の音楽話が盛りだくさんです。

水城せとな先生などのマンガ家たちのインタビューも収録。
しばらくマンガ買ってないな~、でもどれから買っていいかわからないな、という方は、
こういう切り口でいろいろなマンガを紹介している本から読んでみると、
気になるマンガがすぐ見つかってワクワクして読むことができるのではないでしょうか。

★「演出についての覚え書き」
著者:フランク・ハウザー/ ラッセル・ライシ

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著者のフランク・ハウザーは、2007年に亡くなったイギリスの敏腕演出家。
たくさんの名優も育ててきました。
そんな彼が長いキャリアの中でまとめていた書類が「演出についての覚え書き」です。

客席に向く角度、シーンが精彩を欠いた時、批評家たちに対処するには、
「今のはよかった!」と思う瞬間があったらどうするか、などなど、
演劇に関する様々なシーンや作り上げる過程のアドバイスなどが幅広く紹介されています。

演劇に関わる新人からベテランの方まで、
もしかしたら、会社でたくさんの部下をもつ方や、
イベントを企画しているような方にも役立つかもしれません。

さまざまな場面でコミュニケーションのとり方や進行につまづいた事がある方。
なるほど!なヒントが得られると思います。

★「アーティストになる基礎知識」
著者:美術手帖編集部

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アーティストを目指す学生さんや、
これから本格的にアートの世界で生きていこう!と思う方には、
大体の悩み事が解決できる心強い1冊なのではないでしょうか。

そもそも、「アーティスト」として生きて行くのに何が必要なのか。
意外とたくさんの通る道や細かい作業が伴うものなのですね。

若手アーティストが先輩アーティストにしたインタビューや、
ギャラリーをたくさん運営しているギャラリストからのアドバイス、
世界的アーティストの村上隆さんへのインタビュー、
そして村上さんの事務所「カイカイキキ」の若手アーティストのデビュー舞台裏など。

そのほかに、ここまで教えてくれるんだ!というのが、
プレゼンテーションの仕方、DMの送付、作品撮影のコツ、
コンペ審査の仕方、海外に拠点を移すときのビザ事情、海外用の履歴書の例、
確定申告の仕方などが、実際の体験談や現場の紹介と一緒に掲載されていますよ。

展覧会の開き方、展示方法なども紹介されていて、
自分の写真や作品展を開きたい、公募展に応募してみたい、というような
方にもヒントがたくさん詰まっていると思います。

歴史ある雑誌「美術手帖」が出版しているだけあり、
登場するアーティストたちも豪華。
写真と共にかなり詳しい内容で、また大事なチェックポイントには、
既に蛍光ペンがひいてありますので、読みやすく編集されています。

この4冊の他にも、演劇、音楽、美術に関連する本がコーナーに置いてあります。
その中から1冊。

★「映像の原則」

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これは、アニメーション監督の富野由悠季さんの本です。
富野さんといえば!
「機動戦士ガンダム」の生みの親。
同作品の監督や脚本、絵コンテなどに関わったほか、「鉄腕アトム」や「海のトリトン」など
60年代からの日本のアニメ界を牽引してきた1人でもあります。

「本書を何度読んでもわからないという方は
やはり映像業界に就くことはお勧めできません」
と厳しい富野さんのお言葉にあるように、この本は素人にはちょっと難しい本です。
心構えから、コンテ、映像のフレーミング、音声、究極の演出心得などが紹介されています。

でも、本気でアニメや映像の世界を目指している方にとっては、
昨今のデジタル技術にも対応した業界最前線のノウハウを得られると思います。

単なる芸術関連の本といっても、鑑賞用から、いろいろなヒントをくれる本までジャンルはさまざま。
たまには芸術書コーナーものぞいて見ると新しい発見があるかもしれません。